仙台市博物館にて、現在ポンペイ展が開催されています。
古代ローマ都市のポンペイは、ヴェスビィオ火山の噴火により、
一夜にして火山灰で埋もれてしまったローマ人の余暇地として世界的に有名です。
こちらの展示会では、ポンペイから発掘された貴重な品々が展示されています。
見学を通し、一番の驚きは、2000年前と現在でほぼ変わらぬ原型の日用品の数々でした。
当時のフライパンや食器、農耕器具など多くのものは現在と変わらぬ原型。
また、ポンペイには入浴施設があり、その入浴施設の要である温水をつくる設備は、
まさに現在のボイラー設備の原型といえるほど素晴らしいものでした。
長い歴史の中で生まれた、それらの形やデザインは今も私たちの生活の中に多く溶け込んでいます。
遠い昔の人々が発明したものが、現在も私たちの生活に密接に関わっているということ・・・
なんだか、すごく神秘的なものを感じました。
味噌も醤油も、遠い昔に生まれ、今もほぼ変わらずに私たちの生活に密接しています。
新しさを求め創造することよりも、長く愛され必要とされるものを造ることがいかに難しく、
いかに意味のあることなのか。造り手として、そんなことを、私は感じました。
ポンペイ展は、5月8日(日)まで開催中です。
近くには青葉城や仙台西公園もあります。
是非足を運んでみてはいかがですか?
詳しくは、仙台市博物館HPよりご覧下さい。
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/tenrankai/index.html
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